作品
ホーム作品 > 地熱が日本を救う(新書)

地熱が日本を救う

新書

地熱が日本を救う

地熱が日本を救う

[出版社]
角川学芸出版
[発売日]
2013年3月9日
[ISBN]
978-4-04-653419-4
[価 格]
781円(+税)
amazon/地熱が日本を救う
あらすじ
『マグマ』発表後、ことあるごとに「地熱発電が日本再生の切り札になる」と訴えてきた真山が、日本をとりまくエネルギー事情、電力問題の考え方、地熱発電の現状と可能性などをひもとく新書。
目次
    はじめに
  • 第1章 3・11で揺らいだ電気の常識
  • 計画停電で、〝限りある電気〟を痛感した夜/3・11までは誰も気にしなかった発電方法/そもそも発電って何だ!?
    [地熱コラム①]覚えておきたい電気の単位と稼働率
    さまざまな発電方法─メリットvsデメリット~原子力発電、火力発電、水力発電、揚水発電、風力発電、太陽光発電、地熱発電/時代のニーズに合わせて発電方法はアレンジされてきた/「電気のベストミックス」とは/電力供給の基礎を支える「ベースロード電源」とは/いつまで火力発電依存を続けるのか/31年ぶりの貿易赤字の犯人は、火力発電!?/温暖化問題は解消されていない/だから、地熱があるじゃないか
    [地熱コラム②]電力自由化の最大のネックは送電
  • 第2章 原発代替の切り札は、地熱発電!
  • 足下に眠っていた発電源/エネルギー源は、地球の熱/試掘で熱水だまりを探す/使ったら地球に戻す/際立つCO2排出量の低さ/日本の地熱資源量は世界3位/自然エネルギーなのに、ベースロード!/余熱も有効利用できる/地熱世界1位はアメリカ/地熱で観光立国にも成功したアイスランド/世界が地熱シフトに動き始めた理由/日本最大の八丁原発電所/ホテルが経営する発電所もある/八丈島のベースロードは地熱発電/バイナリー発電とは/しかし、現状は全電力の0.3%という摩訶不思議
    [地熱コラム③]コージェネレーション
  • 第3章 地熱の普及を阻むものとは……
  • 大正期に開発が始まった地熱発電/オイルショックでにわかに注目/地熱にたちはだかった壁──国立公園内の開発/温泉が涸れるという不安─気仙温泉組合の拒絶反応/見えない地底を掘るリスク──掘削しても100%発電可能ではない/発電単価という〝障壁〟/地熱利権で自滅/ライバル原発の躍進/利権も原発推進を後押し/電力会社の過剰な要求が地熱発電を破滅に導いた/打ち切られた地熱への補助金/地熱発電、空白の10年……そして、温暖化対策でほのかな追い風が
    [地熱コラム④]地熱発電はイタリアで始まった
    [地熱コラム⑤]ニュージーランドが誇る、世界一の地熱発電所
  • 第4章 震災を機に、やっと国が動き始めた
  • 3・11後の日本が目指す電力のあり方とは/地熱にも恩恵を及ぼす「再生可能エネルギー特別措置法」/国会議員が動き始めた──超党派の地熱推進議連が発足/経産省が前のめりになった──150億円もの地熱予算/環境省が地熱推進へ──国立公園問題解消、そして地熱推進予算/地熱関連企業がタッグを組んだ/商社、金融機関、そして石油業界まで参入/世界を牽引する、日本の地熱技術/日本最大の地熱発電計画──会津磐梯山
    [地熱コラム⑥]〝地中熱〟を冷暖房に利用した東京スカイツリー
  • 第5章 電力ルールの転換しか、日本を救えない
  • 電力確保は、国の安全保障でもある/ライフラインとしての電力/〝二つの発電〟という発想/産業と大都市は〝巨大発電〟で支える/地方と個人は〝地産地消〟の発電を/自治体主導の発電/すでに始まっている自治体主導の地産地消発電/温泉との共存共栄も可能な地熱利用/期待が集まる新規地熱発電所/何でも反対では、日本に未来はない
    [地熱コラム⑦]地熱発電の可能性を広げる期待の星、高温岩体発電
    あとがき
    参考文献
    見学できる地熱発電所&関連施設