土曜ドラマ「ハゲタカ」特集vol.1 「日本が抱える問題を正視し、問う勇気を!」
2006/12/11
面白いのはドラマか、小説か。
2007年2月17日午後9時、NHKの土曜ドラマで、拙著『ハゲタカ』と『バイアウト』を原作としたドラマ『ハゲタカ』(全6回)が放映される。
自分の書いた小説がドラマになる-。この夢のような話に改めて私は、『ハゲタカ』という作品の持つ生命力の強さを感じた。
小説とは完成したと同時に著者の手を放れ、読者のものになる。
日々、そのことを痛感させられる。そして今、その小説がドラマという新しい世界の中に飛び込み、新しい物語を紡ごうとしている。
大いなる期待とちょっぴり不安も抱きながら、ドラマと小説の微妙(スパイラル)な関係を、様々なエピソードを織り込んでお届けしていきたいと思う。
日本が抱える問題を正視し戦う勇気を!
「ドラマと小説は別物です。なので、ドラマとして面白い『ハゲタカ』を見せて下さい。」
ドラマのオファーを戴いた後、NHKのドラマスタッフの方たちとお会いした時、まずそう伝えた。
手元に届いたドラマ「ハゲタカ」の脚本。
扉をあけてすぐのころに原作 真山仁という文字を見た時は興奮を抑えきれなかった